妊娠後期の着物~妊娠8ヶ月から臨月・妊娠10ヶ月まで
妊娠後期に入ると、完全にお腹がぽっこり。正面や後ろから見たら着物だと気づきにくくなりますが、横からみると、ドーンとお腹が存在感を示します。
お腹を目立たせたくない場合は、長羽織を羽織ると便利ですよ。正面から見るとお腹がわかりません。防寒具も、道行やコートは前が止まらなくなることが多いですが、羽織は前が開いている分、着れなくなることはほとんどないかな、と(羽織紐が足りなくなることはあるかもしれません。)。
山﨑豊子さんの小説、「女系家族」でも羽織を着ているとわからなかったのが、羽織をはがされるとお腹が大きいことがわかる、というシーンがあるぐらいです。
切迫などの心配がなければ、まだまだ着物を楽しめますね。でも、後期ならではの悩みも。
- 紐の長さが足りなくなります
- 帯の長さも足りなくなります
- 着物の幅も足りなくなります
- 足元が見えません
というところが大変かな、と。紐の長さは長尺の紐を使ったり、サラシを裂いて自分で作ったりすればなんとかなるのですが、帯の長さが足りない場合はどうしようもありません。袋帯であれば普通は二重太鼓をしますが、一重太鼓にするか、小鼓太鼓にするか、となります。元々やせている方は大丈夫なのでしょうが、普段Mサイズの中肉中背の私は、9ヶ月の半ばにで足りなくなりました。
裾よけについている紐が一番最初に結べなくなりました。。。腰紐は、ウエストゴムを使っていました。
着物の幅が足りなくなったのは、身幅の広い着物を選んで着るようにしました。これも元々やせ方の方であれば、プレタのMサイズやレンタル、頂き物の着物であれば大丈夫でしょう。自分サイズの着物は一応着れましたが、7ヶ月の後半あたりから、歩いたり座ったりするとすぐ着物がはだけてきてしまいます。でも、写真撮影だけならなんとかなると思います。
あと、着物とは直接関係ないのですが、体重が増加して、正座をするとしびれやすくなりました。笑
後期に着物を着るのは、
・まずは、サイズを確認する(着れるかどうか。着付け師さんや着物がわかる方に相談しましょう。)
・足元が見えないので、たまに着る方は現地で着付けをしてもらわないと階段など大変です。着物に慣れた方も滑りやすい素材の足袋、下駄などは避けましょう。
・切迫気味の方は、普段着物を着るのに慣れて自分で着られる人以外は、着物を着るのをやめましょう。